それはGv時間中のこと |
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| グラストヘイムの騎士団2にたむろしているモンスターの方々は、どうにも暇を持て余しておりました。
なにしろ人間共が砦を取り合って自分達同士で殺し合いに興じている時間帯なので、さっぱり獲物がやって来ないのです。時々通りかかる人形みたいに精気のない人間は、こちらの姿を見た瞬間に人間業と思えない速度でハエの羽を使ってどこかへ行ってしまうので殴りかかる準備さえ出来ません。 数人規模のパーティもいたような気はしますが、幸か不幸か彼らのいる所にはやって来ませんし……。
「ひまじゃの~」 「歯ごたえのある奴は来ないのかー」 とお互いに愚痴ってたかどうかは知りませんが、とにかく彼らは騎士団の一角にたむろしておりました。
そこに現れたのは、逃げ回りつつもどうにか自分達を倒す手段がない物かと思案を巡らせているっぽい殴りプリ。 ようやくまともに相手してくれそうな人間を見つけた彼らは、みんな喜び勇んで駆けつけたのでした。 少し残念なのは、せっかくの獲物が簡単に死んでしまったことです。一対一で勝負になるかどうか、という程度の人間だという事を忘れて一気に殴りかかったのが原因でした。 というかこれだけのメンツがまとめて襲いかかって、持ち堪える人間などいないと思うのですが……。
結局、彼らはまた暇な時間を過ごす事になったのでした。めでたしめでたし♪
……んなわけねぇヨ!
ちなみに、この画面に入りきらない場所に深淵様がもう一人おられました。逃げた先逃げた先にことごとくとんでもないのがいたので、もう開き直って玉砕したのがこのSSだったりします。 よい子のみんなはこうなる前に逃げましょう。この状況でハエしても誰も文句は言わないと思うのでw
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01月12日(水) | トラックバック(0) | コメント(0) | 撲殺聖職者編 | 管理
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